色々な事が体験出来る事です。
例えば、ドラマのロケセットで会社を飾ったり、バラエティで泥のプールを作ったり、一日中消え物(食べ物)の操作をしたり、コントでいくつものセットを飾り替えしたり、屋台でかき氷を作ったり、マンションの部屋を飾ったり・・・
仕事の内容が、一種類ではないという事です。
私は、小さい頃から"ごっこ遊び"が好きで、中でもより忠実な物を揃える事が好きでした。
それが映像美術に興味を持った事に繋がり、テレフィットに入った経緯です。
だから、現在もセットを見るとワクワクするし、それが作られた世界なのだと思うと高揚します。
普通に生活している全ての場所が、この仕事に繋がるという事を知ってから、身の回りの色々な場所がとてもキラキラして見える様になりました。
古いものから新しいもの、汚いものから綺麗なもの、全てに触れる事が出来る事は、とても魅力的だと思います。
妥協はしない!
苦しいですが、些細な事でも難しい方を選択しています。
クリエイティブな面があるという所。何かを生み出すというのはとても苦しい事な
ですが、
それが苦しければ苦しい程やり遂げた時の達成感は何事にも代えられない。
そこが魅力ですね。
道具の名前や使い方をもっと知り、仕事に幅を持つ事。
特に、時代物に関してはあまり機会がないので・・・・・
自分で考えて飾ったセットが、映像として永遠に残る事です。
誰がやっても同じ飾りにはならないところ。
担当チーフが違えば、同じ台本、同じセットで打ち合わせしても、出来上がりのセットが同じには成りえない。
飾りは、一期一会なのです。
この仕事をやっていないと出来ない経験が、驚くほど沢山あります。
その反面、たくさんの事を勉強しなくてはなりませんが、その都度、いろんな世界を疑似体験できるのです。
ある番組では天才外科医、またある番組では人情派刑事や熱血教師だったり、いくつもの人生を経験出来るのです。